2019年2月15日金曜日

デンマーク企業は「世界一フラット」だというが、それでなにかいいことがおこっているのか

スイスのシンクタンク《世界経済フォーラム》が、昨秋(2018年10月)、デンマークの企業は世界で最も上下関係の薄い「フラットな組織」だというレポートを出した。

同フォーラムが毎年行っている、世界経済の競争力ランキングで、集計用のデータを使った特集記事である。競争力ランキングのなかでフラットな組織を持つデンマークをわざわざ取り上げたということは、競争力と組織のフラットさとの間に、重要な関連があるということなのだろう。

同レポートによれば、「フラットな組織」を持つデンマーク企業では、社員がエンパワーされ、多様な考えを百出する。異なる考えが尊重される柔軟な組織のため、イノベーションが起こりやすい。だから競争力ランキングで、デンマークが上位に入っているということのようだ。

一見もっともらしいが、本当なのだろうか?いくつかの、異なる問題に分けて考える必要がありそうだ。


  • そもそも、フラットな組織とは何か?
  • 次にフラットな組織だと、社員がエンパワーされ、多様な意見が出やすくなるのか?
  • 多様な意見がでると、イノベーションが起こりやすく、イノベーションが起こると、競争力が高まるのか?
  • もしそうだとして、どのようにすれば、組織はフラットになるのか?


これから1つ1つ、考えてみたい。

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